はじめに
婚活中の男性からよく聞く言葉に「やっぱり男はリードしなきゃですよね」というものがあります。
確かに、頼れる男性は魅力的ですし、多くの女性も“引っ張ってくれる人”に安心感を覚えます。
しかし、実際の婚活現場では“リードの仕方”を誤解している男性が少なくありません。
その結果、「強引」「空回り」「頼りない」と評価されてしまい、せっかくの出会いが次につながらないケースも…。
今回は、豊田市を拠点に活動する豊田婚活結婚相談所ハピマリが、男性が陥りやすい「リードの勘違い」と、女性が本当に求めている“自然で思いやりのあるリード”について詳しく解説します。
■ 勘違い①:リード=主導権を握ること
まず最も多いのが、「自分がすべて決めなきゃ」と思い込むタイプ。
「男ならデートの場所も時間も全部決めるべき」と張り切ってしまうのです。
確かに段取りが上手な男性は好印象です。
ですが、相手の希望を聞かずに一方的に決めてしまうと、女性からは「私の意見を無視されている」「気配りがない」と感じられてしまうこともあります。
例えば、
- 「このお店、僕が好きだからここにしよう!」
- 「次は映画、そのあとカフェ行こう。予定立てといた!」
一見スマートに見えますが、相手の気持ちが置き去りになっていると感じさせてしまうことも。
リードとは「引っ張ること」ではなく「一緒に歩くこと」です。
「○○と△△どっちがいい?」と選択肢を渡したり、「前に話してたカフェ、行ってみる?」とさりげなく相手の好みを反映させるのが“思いやりリード”の第一歩です。
■ 勘違い②:リード=すべて自分で支払うこと
「デート代は男が払って当然」
「女性にお金を出させるのは格好悪い」
そう考える男性も多いですが、婚活世代(30代〜40代)の女性たちの考え方は少し変わってきています。
“全部出してくれる人”より、“気持ちよく割り勘してくれる人”や“感謝の言葉を添えてくれる人”に好感を持つ方が増えています。
例えば、会計時に「ここは出すね、次はお茶お願い!」と軽く伝えるだけで、女性は「対等に扱ってくれている」「気を使わせない人」と感じます。
無理に全部支払って“男らしさ”を演出しようとするよりも、自然な気配りや言葉選びが印象に残ります。
■ 勘違い③:リード=女性を守ること
「寒そうだからマフラー貸す」「荷物は全部持つ」
優しさのつもりでも、女性によっては“過保護すぎる”と感じることもあります。
特に婚活中の女性は、「守られる存在」よりも「対等なパートナーでいたい」と考えている方が多いもの。
過度な気遣いや“俺がいないとダメ”という態度は、かえって距離を感じさせてしまうことがあります。
本当の優しさとは、相手の“自主性を尊重すること”。
「寒くない?」「持とうか?」と一言聞いてから行動するだけで、押しつけではなく“思いやり”に変わります。
■ 勘違い④:「決断力がある=リード上手」と思い込む
婚活では「優柔不断な男性は嫌われる」とよく言われます。
そのため「とにかく早く決めなきゃ」と焦ってしまう男性もいます。
しかし、女性が求めているのは“速さ”よりも“配慮のある決断”です。
自分の意見を通すだけでは、ただの自己中心的な印象になってしまいます。
理想的なのは、「相手の意見を聞いたうえで最終判断する」スタイルです。
たとえば、
「○○と△△、どっちがいい?」
「なるほど、じゃあ今回は○○にしようか。次は△△も行ってみよう!」
こんな風に、相手の意見を取り入れながら決められる人は、間違いなく“リード上手”。
会話の流れも自然で、相手に安心感を与えられます。
■ 勘違い⑤:「沈黙が怖くて話し続ける=盛り上げ上手」
「デートを盛り上げなきゃ」と思うあまり、ずっと自分が話してしまう男性も少なくありません。
しかし、リードとは“話すこと”ではなく“聞くこと”。
女性は「自分の話を楽しそうに聞いてくれた」と感じたときに、心の距離が縮まります。
特に婚活では「価値観を共有できるか」が重視されるため、一方的な会話ではお互いを知る機会を逃してしまいます。
沈黙が訪れても、焦らなくて大丈夫です。
静かな時間を“安心して過ごせる空気”にできる人こそ、本当の意味でのリード上手です。
■ 婚活現場でよくある「リードのすれ違い」
ハピマリに寄せられる婚活相談の中には、「相手のリードに疲れてしまった」という女性の声も多くあります。
たとえば――
- デートプランを完璧に立ててくれたけど、全部“自分の行きたい店”だった
- 会話が終始“仕事の自慢”や“過去の恋愛話”で埋め尽くされていた
- 「俺がリードしなきゃ!」と焦るあまり、女性の発言を遮ってしまう
一方で男性側からは、
「優しくしてるつもりなのに、距離を置かれてしまう」
「リードしようとしたら“重い”と言われた」
という悩みもよく聞きます。
このようなすれ違いは、どちらが悪いわけでもありません。
多くは“リードの定義”がズレているだけなのです。
■ 本当に女性が求めているリードとは
婚活中の女性が本当に求めているのは、“強さ”でも“完璧さ”でもなく、**「一緒に考えてくれる安心感」**です。
たとえば、
- お店を選ぶときに「この辺り詳しい?行ってみたい店ある?」と聞いてくれる
- 予定が変わっても「じゃあ次はどうしようか」と冷静に対応してくれる
- 帰り道で「今日はありがとう、無事に着いたら連絡ちょうだいね」と気遣ってくれる
そんな自然体のやりとりの中に、女性は“信頼”を感じます。
「この人となら、どんなことも相談しながら決めていけそう」
そう思える関係が、結婚に結びつきやすいのです。
■ 豊田婚活結婚相談所ハピマリが考える“リードの本質”
ハピマリでは、リードとは「思いやりを行動で示すこと」だと考えています。
婚活では、見た目や条件よりも“人柄”が伝わる瞬間が何より大切です。
その中で「相手を不安にさせない言葉選び」「相手のペースを尊重する姿勢」が、リード力として評価されます。
たとえば、
- 相手の話を最後まで聞き、「それいいね」「考え方がしっかりしてるね」と受け止める
- 予定変更があったときに、「じゃあ次はどうしたい?」と柔軟に提案する
- 初対面でも、相手が話しやすい空気を作る
こうした小さな行動が積み重なることで、相手に「この人となら大丈夫」と感じさせることができます。
■ リードがうまくいく人に共通する3つのポイント
- 相手の反応を見ながら行動できる
相手が嬉しそうか、不安そうかを観察し、臨機応変に動ける人は信頼されやすいです。 - 決めるときは決める、譲るときは譲る
「ここは任せて」「ここはあなたの意見を聞かせて」とバランスを取れる人が“安心感のある男性”。 - 感謝や気遣いを言葉にできる
「ありがとう」「楽しかったよ」といった一言が、女性にとって何より嬉しいリードです。
■ ハピマリからのメッセージ
婚活は、正解が一つではありません。
“男らしさ”を無理に演じるよりも、あなたらしい優しさを伝えることが何より大切です。
豊田婚活結婚相談所ハピマリでは、会員制の婚活サポートを行う前段階として、地域の方々に“婚活の考え方”や“印象アップのコツ”を発信しています。
まだ入会していない方も、まずは「リード=相手への思いやり」という意識を持つところから始めてみてください。
誰かをリードしようとする前に、“相手が笑顔でいられる関係”をつくることが、婚活成功の第一歩です。
■ まとめ
- リードとは、主導権を握ることではなく「思いやりを形にすること」
- 女性は“強さ”よりも“安心感”を求めている
- 一方的に決めるより、一緒に考える姿勢が信頼を生む
- 無理をせず、自然体で相手を大切にできる男性が最も魅力的
婚活で一番印象に残るのは、「この人となら自然に過ごせる」と思える空気感。
それを作り出すのが、本当の意味での“リード上手”です。


